シンクロニシティの意味
図書館でなにげなく手に取った本から、大きな収穫を得た。
それは絵描きである著者が体験した、スピリチュアルな話をまとめた本だった。
大まかに言うと、著者のシンクロニシティの物語だと思う。
- 作者: 宮迫千鶴
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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著者の生い立ちも、自分と重なる部分があり共感できたのですが、一番の収穫は
西洋医学では手の施しようがない難病にかかった男性が、アイヌの自然医学に
救われたという話の部分…
『日の出とともに起き、日の入りとともに眠るという生き物としての
「いのちの自然の時間」を守り、少しづつ距離をのばしながら歩き、
ババが調合してくれた薬草を飲むというシンプルなものだ。
これを実践したら、西洋医学とババの透視で言い渡された余命を無事に過ごし
気付いたら病気もすっかりなくなっていた』という一文。
この一文だけでも、かなりの収穫で元気付けられたのですが、読み進めると
シンクロニシティの意味と大切さが、わかりやすく書かれていた。
☆「人間の一生には、必ずテーマがある。
それに気づこうと気づくまいと、テーマは歴然と存在するのだ」
つまり私たちは様々なシンクロニシティを通して、自分の人生独自の「テーマ」
に遭遇するというのだ。
シンクロに敏感になることで、私たちは自分の「人生の意味」や「人生のテーマ」
を知ることができる。「人生をより広い視点から見つめる」ことが重要だ。
私がシンクロニシティという言葉を知ったのは10年程前。
ある男性から「ミュータント・メッセージ」という本を勧められ、「これは
ぜひ自分で買って読んで欲しい」というほどだった。
それは突然、アボリジニたちとオーストラリア大陸を横断する旅に出ることに
なった白人女性の体験談をまとめた小説だった。
そして、その男性は「シンクロニシティはとても大切だよ」と言っていた。
当時はシンクロの意味は理解できても、それがなぜ大切かわからなかった。
「なんだか急に鮭が食べたいよね」と話していた数時間後、「食べきれないから…」
と鮭を頂いた時、「これがシンクロか!」と友達と納得したことがある。
しかし、よくよく思い出してみると、こんなささいなシンクロはたくさんあって
自分の人生に大きな影響を与えたシンクロもある。
それを思うと、人それぞれにドラマがあり、人生のテーマがあって面白いなと思う。
すぐ「自分のテーマはなんだろう?」と知りたくなったけど、後から振り返って
この世から去る瞬間にわかるのも悪くないなと思ったり…