「ダイアー博士のスピリチュアル・ライフ」

karingirls2010-07-07

これは2005年に発売された本ですが、何度も読み返している本の1つです。
「こういう考え方をすると、気持ちも楽に物事がスムーズに進むよ」
ということが、博士の体験談や偉人たちの逸話を散りばめながら書かれています。


ダイアー博士のスピリチュアル・ライフ―“運命を操る力”を手にする「7つの特別プログラム」

ダイアー博士のスピリチュアル・ライフ―“運命を操る力”を手にする「7つの特別プログラム」


中でも私がなるほど!と思ったのは、ブッダにまつわるエピソード。


ブッダは自分の言う事に、ことごとく無礼で辛辣な態度をとる仲間と旅をすること
があった。3日間にわたって、ブッダが口を開くたびに、その仲間はバカ呼ばわりし
横柄な態度であざ笑った。
3日目の終わりに仲間は我慢できなくなってブッダに尋ねた。


「この3日間、私に侮辱され、気に障ることを散々されてきたのに
どうしてそんなに慈愛に満ち、寛容でいられるのですか?」

ブッダは仲間に問い返した。
「誰かに贈り物を差し出されても、それを受け取らなかったら、贈り物は
誰のものになるのかな?」


この言葉で仲間は「誰かに侮辱という贈り物を差し出されても、受け取らなかったら
自分が侮辱されたことにはならない」という洞察を得た、というお話。



私なら絶対に無理だなーと思ったけど、なるほど納得。
そんな言葉を浴びせられたら、表面ではなんでもない顔をしても心の中では
怒りに満ちるだろうし、それが続けばさすがに言い返すと思う。
反応するということは、贈り物を受け取ったことになってしまうわけで…




読み終わったあとは「ようし、ガンバロー!」と元気が出てきます。
博士の本は多くでているのですが、この本が一番しっくりきます。


訳者の渡部昇一さんのあとがきも良く、博士の著書の翻訳に20年も関わっていて
だんだんと博士がスピリチュアルな方向にウエイトがかかっていったとのこと。
博士が亡くなったお父さんとの神秘体験をしたことがきっかけのようですが
現在ではヒーリング能力もついてきたといいます。
人生って何が起こるかわからないものですね!